8月上旬の西日本、北陸、東北、北海道の記録的な大雨の影響で、魚介類が品薄という異常事態が発生している。

「石川県では養殖しているイワナやヤマメが約10万匹、大雨で川から流れた水に流され全滅。サケの町として知られる新潟県村上市の人工ふ化施設では、サケやサクラマスが川からあふれた水で約16万匹が流された」と言うのは水産庁関係者。

 また、漁業関係者は「魚は泥水を嫌うんです。新潟県では8月3、4日の記録的な大雨で、魚の漁獲量や水揚げ量が激減してます。この時期に旬を迎えているスズキやイサキは大打撃を受けている。サンマも24日に1キロ6万円という信じられない値段で売られました」と言う。

 記録的な大雨で、お盆明け以降、東京・豊洲市場では、各地から魚を運んでくるトラックの台数が減っている。

「要するに大雨の影響で入荷する魚が激減しているということですよ。大雨による土砂災害や、橋が寸断されるという交通網の問題もありますが、魚の水揚げ量が少ないからです。結果、魚の値段は驚くほど高騰してます。市場に買い出しに来る飲食店関係者に『買ってください』と言えないほど、高くなってます」と豊洲市場水産仲卸業者。

 実際、同市場に近い銀座の和食店経営者は「豊洲市場に買い出しに行ったら、普段、1キロ2000円で売っている白イカが7000円、旬のスズキは通常2000円だったのが1万円を超える。とても手が出ません。店を閉めるしかないです」と嘆いている。