弥彦競輪GⅢ「開設72周年記念 ふるさとカップ」は28日、開幕した。一次予選7Rで炎熱爆裂の勝負を見せたのは地元の鈴木庸之(36=新潟)だ。魂を削る走りに、多くのファンが胸を打たれた。
「赤板で転んだと思った!」
目標の宮下一歩(29=長野)が突っ張るかに思えた矢先、急に止めたため大バック。そんな波乱の動き出しから、宮下がカマシ不発の流れに陥る。重度の腰痛、股関節痛を抱え「やっとシビレが取れたばかり。今は脚はない」という現状でも「気持ちでどうにかするしかない」と攻めた。
最終バックからは自力に転じ「出ないと分かったので番手か3番手に降りないと、と思った。布居(寛幸)さんが反応してたから、番手の松田(治之)さんが絶対空けると思った」とエックス攻撃で道を切り開き、熱い白星を手にした。
「脚はないけど、頭は回っている。何万レースも競輪は見てきたし、絶対空くと分かった」
完治はもう望めない体で「将来、歩けなくなることも分かっている」ほど壊れている。だが「歩けなくなるまで頑張ります」と笑顔で話せる強さを持つ。地元記念を前に「呼んでもらっても厳しい状態だったけど、呼ばれたからには…」。二次予選12Rはチャンスある位置。集中力を極限に高めて、流れ込む!












