大相撲の元大関で三段目の朝乃山(28=高砂)の地元が〝凱旋〟を心待ちにしている。

 コロナ対策の規則違反による6場所出場停止処分を経て、7月の名古屋場所で約1年2か月ぶりに復帰。7戦全勝で三段目優勝を果たした。元大関の実力を示す一方で、場所後は故郷の富山に帰省していないという。

 朝乃山は23日の稽古後に取材に応じ「帰れる度胸がないですね。胸を張れるのがいつになるか分からないですけど、戦っている姿を見てもらって、もう一度応援してもらえるように、認められるようになってから帰りたいと思います」と理由を説明した。

 こうした中、朝乃山富山後援会の青木仁理事長は「三段目優勝して県民のみなさん、相撲ファンのみなさんもうれしいと思いますが、まだ関取ではない。今は(力士)養成員でしかないものですから、本人としては何か一つ区切りとして『関取になるまでは』という気持ちがあるんじゃないかなと思います」と本人の心情を推察する。

 その上で「本人は帰りたいと思っていると思いますが、まだ帰れる立場ではないという認識なのでしょう。私たちとしてはねぎらったり、いろんな話もしたい。ですが、本人の気持ちをくんで後援会としてはじっと我慢して支えるのみですね」と朝乃山の意思を尊重する構えを見せた。

 次の秋場所(9月11日初日、東京・両国国技館)は幕下復帰が確実で、十両以上の関取復帰は最短でも11月の九州場所となる見通し。朝乃山は「応援してくれる方がいるので裏切ることはしたくないですし、また期待に応えていきたいです」ときっぱり。再び関取の地位を取り戻し、胸を張って帰省するつもりのようだ。