東証スタンダード上場の株式会社KeyHolder・大出悠史代表取締役社長(40)、同社の連結子会社・ゼストの高田裕充代表取締役社長(48)、同じく連結子会社ノース・リバーの北川謙二代表取締役社長(42)へのインタビュー第4回は、SKE48の新公演についてさらに深掘り。48グループ最大の魅力である劇場公演制作の舞台裏に迫る。またAKB48の中心メンバー・小栗有以が目指す新たな展開とは――。
――5月28日から始まったSKE48チームSの新公演「愛を君に、愛を僕に」は小室哲哉氏がプロデューサーを務め、木根尚登氏も楽曲を提供。振り付けを牧野アンナ氏とCRE8BOYが担当するなど一流のスタッフが集結しているが、コスト面は障害にはならなかったですか?
ゼスト高田社長 新公演の予算は当初より組んでいました。もちろん振り付けや舞台監督さんの演出をどうするかなど初期費用は大きいです。しかしコスト意識をもって、綿密な見積もり、事業計画を立てています。
――1つの公演を作るのに数千万円かかるとも言われている
高田 正直そこまではいかないです。一時期、衣装だけで1000万円~2000万円かかるとも言われていましたが、衣装は全てゼスト内で製作することで大幅にコスト削減しました。数字で今、見てるのはとにかく(観覧応募の)倍率ですね。新公演が始まったことで高くなった倍率をどれだけ長く続けられるか。高い倍率が続いているうちにチームKⅡやチームEの新公演も検討していきたい。SKE48劇場はなかなかチケットが取れない劇場なんだよね、という状況にしたいです。DMMで行っているライブ配信の月額会員が増えていくと、そこの利益率が高いので結果的に公演の初期費用のリクープ(資金回収)も速くなる。月額会員の数も右肩上がりになっています。
ノース・リバー北川社長 どこのグループも「新しいものをやらないと」とは思っているはずです。でもそれを行動に移すのは本当にたいへんなことなんですよ。プロデューサーを探すのもたいへんだし、原盤の部分も含めて全てオーソライズしていくところも相当な熱量、本気で取りかかっていくという気持ちがないとできない。(SKE48が新公演をスタートして)おそらく他のグループのメンバー、スタッフみんな「やられた!」「悔しい!」と思っているのではないでしょうか。これがいい刺激になって新しい動きになっていくといいですね。
――北川さんはAKB48やNMB48への思い入れも強い(注・北川氏はAKB48の元スタッフであり、NMB48の6枚目シングル「北川謙二」のモデルにもなっている)
北川 今は各グループ、運営が別れていますが総じてAKB48グループです。個々が強くなればグループ全体が活性化していく。それぞれがしのぎを削り合って、いい意味でライバルとなるとまた盛り上がっていくのではないかと思います。
――チームKⅡやチームEでも新公演を作る可能性はある?
高田 皆さんに面白いと思っていただけるようなアイディアや企画は練っておりますが、公表まではもう少しお時間をいただきたいです。SKEはもう一度、名古屋でしっかりやりましょうというのが目下のテーマ。名古屋の方々に劇場があそこにあるんだと再認識してもらいたいし、一度行ってみようかなと思ってもらいたいです。
――ゼスト所属のロックバンド「Novelbright(ノーベルブライト)」も23、24日に日本武道館でコンサートを行う
高田 彼らは大きな目標を立ててファンと一緒に突き進んでいます。武道館もその目標の一つ。ノーベルブライトはストリーミングチャートなど配信で、SKEはトーク会といったパッケージがしっかりと売れる。お互いのノウハウをクロスさせることができるのでSKEは配信で、ノーベルブライトはパッケージでもさらに成長できればと思っています。
――昨年1月にはAKB48の中心メンバーである小栗有以もゼスト所属となった
高田 (小栗)本人には俳優の仕事をやっていきたいという思いがあって、いまそういうところのキャステイングに力を入れてます。ドラマなどにたくさん出演できるようゼストとしてはサポートしていきたいです。
☆おおいで ゆうし 2005年三井住友銀行入行。2017年株式会社KeyHolder入社。2022年3月代表取締役社長就任。
☆たかた ひろみつ 1997年エイベックス・ディーディー株式会社(現・エイベックス株式会社)入社。2019年株式会社ゼスト入社。2022年3月代表取締役社長就任。
☆きたがわ けんじ 2011年株式会社ノース・リバーを設立。NMB48の6枚目シングル「北川謙二」のモデルでもある。












