プロフィギュアスケーターの安藤美姫(30)が24日、都内で行われたパラリンピック・ドキュメンタリーシリーズ「WHO I AM」シーズン2(WOWOW、毎週日曜午後9時)の試写イベントに出席した。

 この日は、平昌パラリンピック(3月9日開幕)のスノーボード金メダル有力候補、エヴァン・ストロング(31=米国)と日本代表・成田緑夢(ぐりむ=23)も招かれた。

「僕は足のケガでド~ンって叩きつけられた感じがすごくしたので、それによって学ぶことがたくさんあったし、人生を生きる夢をもらった」という成田の言葉に、交通事故で左足を切断し義足のエヴァンも共感。そんな人生を変えた痛い経験について振られた安藤は「体の部分でのバシ~ンはないんですけど、結構メンタルな部分のバシ~ンが…」と、トリノ五輪(2006年)当時の苦い思い出を披露した。

「まだスケートを始めて9年とかでオリンピックの大舞台に立たせていただいて、まだまだやはり日本の国旗を背負って会場で滑る、演技をするっていう前に…。う~ん、ま、そうですね。メディアの方、すいませんね。あの~パパラッチの方が毎日家の前、学校の前、リンクの前でず~っといてたりとか、やっぱりヘンな雑誌に載ったりとか…」

 美女アスリートゆえの過熱報道が痛手となったのか、トリノでは15位と成績は振るわなかった。

「スケートしてるからこういうことが起きるんであれば、スケートやめたいって思いましたし、ホントに見ず知らずの人に、オリンピックの後なんかは手紙を何通も…すごい結構、過激なことが書いてあった手紙を」もらったという。ただ、この経験が安藤を強くした。

「(手紙に)全部目を通して自分が気づいたのは、メンタルが弱いから強くなれってきっと言われてるんだろうなって。あとは、ホントに一匹狼でもいいから、もう1回フィギュアスケートで強くなれって言われたんだろうなっていうのは、18歳のとき感じました」

 囲み取材では、番組ナレーターを務める西島秀俊(46)も同じ質問を振られた。「そうですねぇ…」としばらく考えた末に「ありますね。ありますけど…話せない」と苦笑い。続けてこう説明した。

「僕は俳優でアスリートとは違いますけど、決してず~っと順調にやってきたわけではなくて、いろんなキャリアの中で大変な思いをいっぱいしていて、やっぱりその中で何回も、あ~もうダメだと思うときもあったし、それでも、いや、まだもっともっと自分は先に行くんだってことで、踏ん張ってやってきたっていうことはありますね」

 西島が話せない痛手とは何なのか、気になるところだ。