女子プロレス「センダイガールズ(仙女)」の〝横綱〟こと里村明衣子(40)が再び世界へ向かう。27日の宮城野区文化センター大会で、仙女について今後は限定出場とすると発表した。明言を避けたものの、目標はズバリ「世界最大の団体」だ。

 里村は同大会で「自分の新しいステージに進みたい。今後は限定出場として団体を現在の選手たちに任せます」と発表した。このため11月22日仙台PIT、同29日後楽園ホール大会は欠場となる。12月以降の予定は未定だ。

 限定出場の理由を明かさなかったが、本紙の取材によると11月初旬にも渡英し、WWEのNXT・UKに参戦するものとみられる。すでに現地メディアが「日本のレジェンド里村が英国に来る」と報じており、コーチ兼選手として定期参戦を果たすという内容の記事も見受けられている。

 里村は「現時点ではそういった話は全くございません」と慎重な構えを見せたものの「新しいステージ」という言葉から考えても「海外定期参戦」しか考えられない。2018年には女子トーナメント「メイ・ヤング・クラシック」でWWE初参戦してベスト4まで進出。同年4月からは米国NXTで特別コーチを務めた。

 こと英国に関しては縁が深く昨年7月には初の仙女マンチェスター大会を成功させ、10月には英国最大の団体「プログレス」女子王座を獲得。18年4月からは「ファイトクラブ」で男子王座を1年間も保持した。

 しかもNXT・UKは元女子王者のトニー・ストーム(25)がNXT女子王者の紫雷イオ(30)に挑戦を表明したばかり。UKサイドが新たな柱として里村にオファーしたとしても不思議ではない。

 UKでコーチ兼選手としてフル回転すれば、いずれ米国WWEから声がかかるという展開は間違いない。「世界へ出るとしても仙女の世界展開のため。詳しいことが決まればキチンとお話しします」と最後まで慎重だった里村だが、日本女子プロ界の横綱は再び世界の舞台へと旅立つ。