劇作家で芥川賞作家の本谷有希子氏(42)が作・演出を手がける舞台が初日2日前に急きょ、公演中止となって物議をかもしている。

 本谷氏側は7日、舞台「梅雨の走りの本谷有希子『マイ・イベント』」(9~28日、東京・SAiSTUDIOコモネA)の全公演を中止すると発表し、謝罪。「かねてより稽古を重ねてまいりましたが、現段階ではお客様にご覧いただき、お楽しみいただくクオリティに到達できないと判断いたしました。キャスト・スタッフの皆様にも最後までご尽力いただきましたが、作品をまとめあげることができず、誠に勝手ながら公演中止とさせていただきます」とした。

 チケット代は払い戻す。同作は、本谷氏の小説「あなたにオススメの」(昨年6月発売)が原作。俳優の黒田大輔、女優の安藤玉恵の二人芝居で上演する予定だった。

 有名作家のドタキャンにネット上では「チケットを購入した方に失礼だと思いませんか? 中止にするのでしたら、もっと早く発表されるべきだと思います」と厳しい指摘も。

 本谷氏側に中止の経緯を取材したが「発表した通りです」と返答。「無責任では?」とツッコんでみたが、「申し訳ございません」と説明は得られなかった。

 本谷氏は5月、一部インタビューで「(原作の)登場人物が10人ほどいてとても2人でやれる内容ではないのですが、不可能を承知のうえで」「あえて挑戦してみました」と語っている。

「稽古は5月上旬から始まり、初日まで1か月あったわけだから、舞台としてのスケジューリングに問題はない。本谷さんが語っていた通り、二人芝居に変えたことに無理があったと聞きました」(演劇関係者)

 前代未聞のドタキャン激の波紋は広がるばかりだ。