ボクシングの元世界3階級制覇王者・亀田興毅氏(35)が会長を務める「3150ファイトクラブ」主催のイベント「3150ファイトVol・2」が29日、大阪メルパルクホールで行われた。

 メインのヘビー級8回戦で、アマチュア5冠を誇る超新星・但馬ミツロ(27)が韓国同級3位のキム・サンホに1R56秒TKOで圧勝。存続危機に立たされた日本ヘビー級の星として、衝撃のプロデビューを飾った。

 ゴングと当時に前へ出てプレッシャーをかけた但馬。ボディーやフックを交えて一方的に攻め、最後はコーナーへ追い詰めて連打すると、レフェリーストップとなった。

 試合後、マイクを握った但馬は「簡単なことじゃないのは分かっています。今まで誰もしていないことをなし遂げようとしているので。だけど自分ならできると信じているし、僕の周りの仲間が信じてくれている。今日ここにいるお客さんも僕のことを応援してくれたらうれしいです」と話した。

 但馬が口にした「誰もしていないこと」とは日本ボクシング界初のヘビー級世界王座獲得だ。まだ見ぬ夢に向けて「ヘビー級は無理だとか、1階級下なら可能性あるとか(言われる)。だけど僕は、なれる階級でチャンピオンになりたいわけじゃなく、ヘビー級でチャンピオンになりたい、ただそれだけ」と力強く語った。

 一方、大偉業の可能性について、興毅氏も「100年の長い日本の歴史の中で誰一人(ヘビー級の)世界チャンピオンになったことがない。自分もボクシングをやっていたので見れば強い、弱いくらいは分かる。ミツロはポテンシャルが高い。どこまでいくか。日本で誰もがなし遂げたことのない世界チャンピオンにたどり着くんじゃないか」と期待している。

 試合前、伝説の元世界ヘビー級王者モハメド・アリと戦った〝燃える闘魂〟アントニオ猪木氏(79)と対面。闘魂を伝承した但馬はボクシング界初となるテーマ曲「炎のファイター」で入場するというパフォーマンスも見せた。さらに圧勝劇も加わり、知名度は級上昇しそうだ。

 8月の大会「「3150ファイトVol・3」では日本ベルトをかけ、その後は満を持して海外へ向かう。希望に胸を膨らませる但馬は「海外のデカいヤツら…確かにみんな僕より身長はデカい。だけど僕のハートが一番デカいです」と言い切り、最後は「猪木さんと会ってパワーをもらいました。悩むこともあるけど、行けばわかるさ、前へ進め、元気があれば何でもできる。この言葉を胸に生きて行きます。サイコー!」と絶叫し、締めくくった。