まさかの〝ハードル〟が設定された。WBO世界ミニマム級王者の谷口将隆(28=ワタナベ)が15日、オンライン取材で挑戦者・石沢開(25=M・T)との初防衛戦(22日、東京・後楽園ホール)に向けた心境を語った。その席で、ワタナベジムの渡辺均会長(72)から思わぬムチャぶりが飛んだ。

 対戦する石沢とは2019年9月の日本ミニマム級挑戦者決定戦で判定勝ち。今回は王者として胸を貸す立場だが、2年7か月で成長を続けるハードパンチャーに対して「別人のような強さになっている。全部に気をつけて戦いたい」と警戒した上で「初防衛戦ですが、石沢開という日本で一番強い選手と戦うに当たって、まずは彼に勝つことが今回の第一の目標。それに向けて当日やり切ります」と口にした。

 そんな谷口を頼もしそうに見つめた渡辺会長は「7年前に入った時から全く変わりなく自分についてきてくれ、いい練習をしている。感謝しています」と高く評価。口が滑らかになった渡辺会長は「計量の時、ちょっとしたパフォーマンスを見せるので楽しみにしてください」と突然、告知をした。

 隣で驚いた谷口は「いや、普通の…」と思わず苦笑。すると、渡辺会長は「皆さん『おー!』って言いますから。楽しみに」とたたみかけると、谷口は「おぉっていう体を見せられたら」と呼応するのが精一杯だった。

 相手は最軽量級ながら元世界統一ヘビー級王者マイク・タイソン(米国)ばりの高いKO率を誇る「マイクロ・タイソン」の異名。対策を十分に取ってきた谷口はV1戦へ「石沢選手に勝つことがテーマ」と意気込むが、前日計量の〝パフォーマンス〟のほうがはるかにノルマは高そうだ。