ロシア側から毒を盛られた疑いが米メディアに報じられた、同国のプーチン大統領に近い新興財閥のアブラモビッチ氏が29日、同国とウクライナの停戦交渉が開かれたトルコ・イスタンブールに現れた。会談に先立ち行われた、トルコのエルドアン大統領の演説を聞いている写真がトルコ側から公開された。

 アブラモビッチ氏は交渉の仲介役として、キエフ―モスクワ間を往復していたとみられる。交渉を妨害しようとするロシアの強硬派が、同氏とウクライナの交渉担当者に毒攻撃を仕掛けたと報じられたが、ロシアのペスコフ大統領報道官は「情報戦の一部だ。実情を反映していない」と報道内容を否定している。

 アブラモビッチ氏は、ウクライナを支援する欧州連合(EU)や英国から制裁を科されている。そんな同氏が、交渉の仲介役として“存在感”を見せているのは皮肉なのか…。