総務相に在任中、NTT(日本電信電話株式会社)から高額接待を受けたことを認めた自民党の野田聖子幹事長代行(60)が、世論から大ブーイングに見舞われている。

 野田氏は16日、党本部で行った会見で「週刊文春」が報じた内容を大筋で認めた上で「(NTT側と)仕事についてはほとんど話していない。接待でなく、プライベートの懇談会との認識だった」と反論した。

 1回目の支払いは割り勘だったが、2回目はNTT側が負担。文春報道を受けた後、同社側に返済したという。

 ところが野党側によると、野田氏の問題は政務三役が関係業者から供応接待を受けることが禁じられた「大臣規範」に抵触するという。

 ネットでは野田氏に対して「自分でお金を払わずに飲み食いすることを接待されたというんじゃないの? 野田氏にいわせると違うらしい」「大臣規範に抵触している。完璧にアウト」と批判の書き込みが殺到している。

 世間の批判を受け、自民党内の一部からは野田氏の離党がささやかれている。そうなれば緊急事態宣言下の東京・銀座で深夜までクラブを訪れていたことが発覚し離党した〝松じゅん〟こと松本純衆院議員(70)と同じパターンを取ることになる。

 ある自民党議員は「野田氏は郵政民営化法案に反対などして、時の小泉政権から離党勧告が出されて一度、離党しています。その後、安倍政権で復党し、いまじゃ幹事長代行ポスト。この問題の収束に向けて再び離党し、次の衆院選で当選した後、『みそぎは済ませた』と復党するのではないか」と野田氏の〝離党→復党シナリオ〟を解説する。

 もしそうなった場合、自民党支持者は野田氏をすんなりと受け入れるのか。