【取材の裏側 現場ノート】WBO世界ミニマム級王者の谷口将隆(28=ワタナベ)のV1戦(4月22日、東京・後楽園ホール)が決定した。相手は、2019年9月の日本同級王座挑戦者決定戦で1度相まみえた世界同級5位の石澤開(M・T)だ。判定勝利で下して以来の再戦に「すごく準備して警戒して絶対に勝てるように努力する」と力を込めている。
2度目の世界挑戦となった昨年12月のウィルフレッド・メンデス(プエルトリコ)戦に勝利し悲願のベルトを巻いた。その後に記者は、谷口にインタビューする機会を得た。戴冠後の心境や今後の目標を語ってもらう中で、話題は王者の性格にも発展。
谷口は、メンデスとの世界戦前に積極的に道端のゴミ拾いをしたり、倒れている自転車を見過ごさず起こすといった行動を実践したのは有名な話だ。
「縁起でもいいことしようと思って」と話すが、実は「それは日頃からやっていましたね。いつもやるのは(自宅)マンションの前がゴミの収集場所で、そこがよく乱れたりするんで直したりはしていますよ。そのままにしていくのも気持ち悪いんです。気になるんですよ。これはもう自分の性格なんでしょうね」と苦笑い。気になったら放っておけない性分のようだ。
それは本業でも大いに役立っている。特に1度目の世界挑戦だった19年2月、ビック・サルダール(フィリピン)戦に敗れて以降は「ボクシングのことを深く考えるようになったんですが、気にしいなんで突き詰めたりするようになった。(練習でも)感覚が合わないと思った時は納得いくまでしつこく。足の運びやポジショニングだったり打ち終わりの位置だったり。すごい細かい部分なんですけどね。性格がみみっちいんですよ」。世界王者となったウラには、小さなことでも気にしだしたら修正するまでやめない「気にしい」の性格もあったというわけだ。
ただ「みみっちい王者というのも嫌なんで、そこは『豪快な世界王者』って書いといてください」。愛嬌たっぷりに笑う谷口の今後の飛躍を期待したい。
(ボクシング担当・桂川智広)











