新型コロナウイルスをめぐってワクチン接種に反対する人たちが23日、東京都内など全国各地でデモを行った。まん延防止等重点措置が16都県に適用され、今後も拡大される見込みの中、「ワクチン反対」とシュプレヒコール。発熱の症状がありながら参加した人がいたともささやかれている。

 都内では池袋や新宿で、ほかにも大阪や神戸でデモが行われたとの情報がある。反ワクチンを訴える団体は複数あり、それぞれがデモを行ったようだ。

 東京都で23日に確認された新規感染者は9468人。そんな都内で行われたデモでは「ワクチン反対」と叫ぶだけでなく、道行く人々に「マスクしなくていいんですよ」などと呼び掛けもあった。もちろん参加者はマスクをしていない。

 それだけではない。「新型コロナウイルスは存在しない!」と言い切ったかと思えば、「コロナウイルスの存在証明をできる人はいますか。いるなら出てきてほしい。証明できないのになぜマスクをするのか」と通行人に向けて語気を強めるシーンもあった。

 反ワクチンデモについてはツイッターを中心にネットでも警戒する声が上がっていた。中には「発熱があるのにデモに参加する人がいる」との書き込みもあり、デモから感染が広がりかねない懸念がある。また、ワクチン接種会場への妨害をほのめかすやりとりがあったとの情報も出回っていたが、実際には妨害まではなかったようだ。

 デモがあった地域の行政関係者は「これまでもデモはありましたが止めることはできません。人に感染させた場合に罪に問えるかという点では、過去にコロナ陽性なのにフィリピンパブに出掛けた男が書類送検されたケースがありましたが、デモの場合は誰かに感染させたという証明が難しいでしょう」と指摘する。反ワクチンデモはこれまでも開催されてきた。今後も行われることは間違いない。「過激化することが心配です」と前出関係者は嘆息する。

 一方、反ワクチンノーマスクに共感する50代男性会社員は「ちょっとデモが攻撃的かもしれません。これではワクチン接種を『おかしいな』と思っていても参加しにくいです」と参加者は増えないと指摘した。ワクチンやマスクを気にしなくて済む日はいつになるのやら。