【田辺晋太郎の肉アカデミー】Nice to MEAT you! 打ちのめされるほどおいしいレトルトカレー、食べたことありますか? 見つけましたよ!

 銀座の通称「肉ビル」の9階に入っている高級焼き肉店「雪月花 銀座」。ここのカレーがおいしすぎたんです! これが実はレトルトを温めて出したものなんですよ。

 中京方面の方はこの店名、ご存じかもしれません。「雪月花」は岐阜発祥の有名な高級焼き肉店で、元は岐阜県揖斐郡の町のお肉屋さん。ここに生まれた田中覚社長は、3歳のころからお店を手伝い、高校時代には脱骨作業をやっていたという肉とともに生きてきた方です。一念発起して飲食業に進出し、一代で肉割烹、高級焼き肉、とんかつなどの飲食店グループを作り上げました。

「雪月花」は5年前に名古屋に進出すると、あっという間に全国レベルの人気店に。そして昨年、銀座に店を出しました。特徴は一流銘柄牛にこだわった肉。チャンピオン牛は必ず競り落としているので、店にはタイトルホルダー肉が集まってます。

 肉の味については言うまでもないでしょうから、ここでは触れません。語りたいのはサイドメニューの素晴らしさです。田中さんのお母さんがストーブで煮込んで作った味を再現したという「松阪牛テールの味噌煮込み」。これは本当においしかった。そして〆のカレーライスです。

 カレーの肉ってね、正直、何が入ってるかわからないんですよ。スパイスと煮込まれちゃいますからね。和牛をうたっている店でも、カレーの肉は交雑牛かもしれません。ところがこのお店、カレーで使っている肉も「個体識別番号」を明示しているんです。神戸牛や松阪牛の肉を間違いなく使っています。

 お店で出すカレーは、自社で作ったレトルトの「雪月花カレー」です。レトルトの箱にしっかり個体識別番号のシールが貼られています。このカレーの旨味がハンパないんですよ。世に既にあるレトルトカレーとは別世界です。一流銘柄牛の良い肉を大量に使っているからこそ出せる味で、旨味が濃すぎてスプーン一杯でヨネ(米)一膳いけそうです。なお、旨味が濃すぎるため、お店で出すときは少し薄めているそうです。

 一箱2つ入りで3000円と高いですが、どこかの高級ホテルでカレーを食べるよりオススメです。晴れの日にお祝いで食べてもいいぐらい。レトルトカレーがお祝い食の域に達しましたよ。お店や田中屋の通販サイト、文春マルシェなどで購入できます。

 ☆たなべ・しんたろう 1978年生まれ。東京都出身。2001年に「Changin’ My Life」でデビュー。03年に解散後は作曲家としてAKB48在籍時の渡辺麻友などに楽曲を提供。監修した「焼肉の教科書」シリーズは累計35万部を突破。最新著作「焼肉のすべて」が発売中。両親は歌手の田辺靖雄と九重佑三子。BS朝日「美女と焼肉」にレギュラー出演。