次は「主役」になる! ボクシングのWBO世界ミニマム級1位の谷口将隆(27=ワタナベ)が14日、東京・両国技館で行われたタイトル戦で同級王者ウィルフレッド・メンデス(25=プエルトリコ)を11ラウンド(R)1分8秒TKOで破り、王座を獲得した。

 興奮を抑えきれなかった。試合終盤、怒涛のラッシュで勝利を収めた谷口は喜びを爆発させ「ずっと追い求めていたベルトなんで、ちょっと今、夢じゃないかなと思ってます」と率直な感想を口にした。

 2019年2月に当時の同級王者で現WBA同級王者のビック・サルダール(フィリピン)に挑戦するも判定負けを喫した。その後、再起をかけて立ち上がったが「このまま世界チャンピオンになれるのか」という不安が頭をよぎったこともあるという。

 それでも、この日は「カッコよくなくていい。勝つためだけに戦った」と振り返るように、2Rに最初のダウンを奪うと、距離を詰めてボディーを狙うなど積極的に攻めた。そして、11Rに猛攻を仕掛けて王者を撃破。「2年前の自分よりもずっと強くなれたのかなと。ようやく自信が持てた」と笑顔をはじけさせた。

 待ちに待ったベルトを巻いた谷口。ただし、この日のメインはWBAスーパー&IBF世界バンタム級王者・井上尚弥(大橋)の防衛戦だっただけに「今日はおまけで見てくださったと思うので、来年は谷口でも見に行こうかと言ってもらえるようなボクサーになりたい」と力強く語った。