吉田母も強かった。レスリングで五輪V3を含めた世界大会15連覇中の女王・吉田沙保里(32=ALSOK)が10日、千葉市内で母・幸代さん(60)とともに母の日のイベント「JOC・P&Gファミリープロジェクト ママと選手の絆トークショー」に参加した。

 吉田にとって幸代さんは「天使。優しかった。内緒話もなくて好きな人のこともすべて話していた」という存在。この日は「お母さん、私を産んでくれてありがとう。これからも支えてください」とあいさつ。豪快な肩車で感謝の意を表した。

 吉田によれば、肩車は担がれる側も体に力が入っていないとバランスが取れず、危ないという。還暦を迎えた女性には体力がいることだが、幸代さんは普通の60代女性とは少し違う。

 高校時代、硬式テニスのインターハイ団体ベスト32に入った腕前を生かし、今もテニスは現役。昨年まで地域でコーチを務め、自身もシニアの地区大会で2位に入るスポーツママ、いや孫を持つおばあちゃんだ。この日の肩車も「おなかに力を入れましたよ」(幸代さん)と笑顔。ポーズも決める力強さで成功させた。

 優しくて強い母を持つ最強女王の次戦は6月の全日本選抜選手権(東京・代々木第二体育館)。ここで優勝し、9月の世界選手権(米国)でメダルを獲得すれば、来年のリオ五輪代表に決まる。「故障もなく、追い込んでいる状態。集中できるよう調整していきたい。(五輪)4連覇できるよう頑張りたい」と吉田はやる気十分だ。