昨年、本紙の「女医のお部屋」に登場した“世界初の女医ボクサー”こと高橋怜奈医師が、4日に後楽園ホールで細田めぐみ(SRS)とのデビュー戦に臨む。幼少時代からエリート育ちだった美人女医がなぜ戦いの舞台に? 所属先である東京・五反田のワタナベボクシングジムで高橋氏を直撃した。

 ――女医がリングに上がるケースは非常に珍しい

 高橋「ドクターストップ」という言葉があるように医者はボクシングの試合には不可欠です。医師ボクサーも男性にはいると思いますが、女医は世界的にも史上初のプロとのことです。ただ、少なくとも産婦人科の手術中は体育会系、というか戦闘モードです。人命を預けられていますからね。

 ――そもそも、リングに上がる動機は

 高橋 30歳を過ぎて人生にもう一度挑戦してみたいと思ったんです。私は親も医者で物心ついたときから“お受験”が始まって、当たり前のように医師を目指していました。でも、他の人が経験するような勉強以外の挑戦をしていなかったんじゃないのかなって。私の通っているジム所属の世界王者だった内山高志さんの試合を見て感じました。

 ――減量や練習などで本業に支障は

 高橋 強いて言えば睡眠時間は削りました。学生時代から先生に「一つのものを極めたかったら他のものも頑張りなさい」と言われていましたが、今はその成功を感じています。ボクシングを頑張ることで、時間の余裕がなくなったけど、一つひとつを見つめ直せて、すべてが向上しているんじゃないかなって。睡眠の質も含めて。

 ――世界王者を目指していきたい気持ちは

 高橋 ボクサーなら誰だってあると思いますよ。発言力って専門家より他の有名人のほうが大きかったりしますよね。もし私が活躍できたら、子宮頸がんへの正しい知識を広める役割を少しでも担えたらいいなって思っています。

☆たかはし・れな=東京都出身。東邦大学医学部卒業後、国立国際医療研究センター国府台病院を経て、現在は都内の大学病院に産婦人科医として勤務。女医+(じょいぷらす)所属。