今オフにも体重100キロ到達を目指す日本ハム・大谷翔平投手(20)の増量計画に、警鐘が鳴らされている。

 現在、千葉・鎌ケ谷の二軍施設で自主トレ中の大谷は、昨オフから筋力トレーニングと低脂質、高タンパク食品の集中摂取で筋力増に取り組んでいる。

「(体重を)増やそうとする以上、食べられるだけ食べるようにしたい。ただ低脂質、高タンパクが重要。おいしいことを基準に食べているわけではない」と体脂肪は増やさず、90キロから94キロへの増量を成功させている。

 順調にいけば残り1か月半のキャンプまでに大台到達も見えてくるが、「ちょっと待った!」と疑問を唱える声もある。

 本紙評論家の大友進氏は「大谷君がどういうバランスで筋力を増やしているのか分からないけど、安易に硬い筋肉をつけるのは危険。せっかく持っている柔らかさ、しなやかさを消してしまえば本末転倒」と安易な増量への不安点を指摘する。

 メジャーの影響から、ここ数年は短いオフの2~3か月間に筋力トレーニングと食事により、体重を一気に5~10キロ増やす選手が増加。しかし、それによる故障の弊害も数多く出てしまっているのも実情だ。

 大友氏は「最近でいえば巨人の澤村、西武の浅村もそうですけど、メジャー移籍前年に体を大きくしたダルビッシュやマー君、少し前では(松坂)大輔もみんな結果的にはケガをしている。結局、プロテインと筋力トレーニングでつけた筋肉は硬くて、野球に必要な柔らかさが足りないことの方が多いんですよ。それと一番問題なのは大きい筋肉が集中していて、短期間で一気に鍛えやすい外側のアウターマッスルばかりを増やして、内側のインナーマッスルはそのまま。そのバランスが崩れてしまうからケガをしやすい体になってしまうんですよ」と近年の傾向を指摘する。

 大谷は18日、都内で行われた表彰式で関脇・逸ノ城と初対面。体重200キロの関脇に「あの重量を扱える技術とかボディーコントロールのうまさとかはすごい」と興味津々だったが…。パワーを手に入れる代償として、天性のしなやかさが失われやしないかが心配だ。