フランス1部スタッド・ランスのMF中村敬斗(24)は、人気低迷を指摘される日本代表の〝救世主〟となれるのか。

 日本代表は、3月に早々と8大会連続8度目のW杯出場を決め、消化試合となった6月の北中米W杯アジア最終予選2試合に伴う活動では、18歳のMF佐藤龍之介(岡山)らA代表初招集の選手を7人選んだ。この2試合で最終予選を終え、米国とメキシコと対戦する9月の米国遠征から本格的にW杯への準備をスタートさせる。

 森保ジャパンが目標とするW杯優勝へ順調なプロセスを踏んでいるようだが、懸念材料は人気面。日本代表MF久保建英(24=レアル・ソシエダード)は、10日の最終予選インドネシア戦での相手サポーターの大声援を受けて「日本のホームは簡単じゃないというのを、僕らの実力だったり、人気不足もあると思うけど、日本のファン、サポーターの方にはつくってほしい」と異例のお願いをしていた。

 6月の活動でA代表初の10番が話題となった久保は人気面でもけん引していくことが期待されるが、中村のポテンシャルは十分だ。大手広告代理店関係者は「中村選手は日本代表の常連になり、フランスでの活躍もあって認知度も上がっている。すでに女性ファンが多くいますし、今後の活躍次第では、人気面でも欠かせない選手になってもおかしくありません」と指摘する。

 そんな中村はピッチ外でもサッカー人気アップに精力的。15日に都内で自身初のフォトブック「Natural」(双葉社)発売記念イベントを行い、ほぼ女性のファン一人ひとりにサイン本を手渡し。出版にあたっては「この本を通じて僕のことを知らなかった方にも、プライベートを含めてサッカー以外のことを知ってほしい思いがあった」と説明した。

 本業に目を向けると、所属のSランスは来季の2部降格が決まり、今季11ゴールの中村は移籍が取りざたされている。より大きなクラブで得点を量産すれば、同じ攻撃的左サイドでのファーストチョイスであるMF三笘薫(ブライトン)との序列をひっくり返すことも不可能ではない。中村が森保ジャパンの主役となる日を期待したいところだ。