東京五輪柔道女子78キロ級金メダルの浜田尚里(31=自衛隊)は〝一戦必勝〟で戦い抜く。

 昨夏は得意の寝技を武器に、東京五輪で圧巻の強さを披露。10月の世界選手権(タシケント)でも優勝が期待される中「課題を絞らずに満遍なく練習してきた。五輪までは相手の対策とかそういうところを考えて練習することが多かったけど、自分の技術を上げる練習をしてきた」と総合力の向上に努めてきた。

 グランドスラム(GS)ハンガリー大会(7月8日~10日)は、浜田にとって東京五輪以来となる国際試合の場。「まずはGSのハンガリー大会でしっかりと優勝したい。今回大会に出場することでまた新しい課題とかが見つかると思う」と展望を語った上で「世界選手権に向けていい試合ができればいいなと思う」と決意を述べた。

 2024年パリ五輪出場権獲得の基準となる世界ランキングのポイント対象期間が先月24日からスタート。しかし、浜田は至って冷静で「これまでも、東京五輪までもそうだったけど、あまり先を見ずに次の大会で結果を残したい。一戦一戦が大事だとこれから先も思っているので、まずは来週の大会でしっかり優勝したい」と足元を見つめている。

 五輪女王になっても、今まで通り自らのペースで歩みを進めていく。