女子ゴルフの国内メジャー「JLPGAツアー選手権リコーカップ」2日目(27日、宮崎・宮崎CC=パー72)、通算9アンダーで単独首位をキープした原英莉花(21=日本通運)が、ロジカルシンキングを強みにしている。

 1、2番の連続バーディーで会心のスタートを切ったが「ティーショットがフェアウエーに行かなくて、苦しい展開になってしまいました」。それでも、ボギーは1つだけと、アプローチとパットでしのぎ切った。

 先週の「大王製紙エリエールレディス」は、右ヒザ痛で棄権。その影響でショットは決して本調子ではない。右ヒザをかばいながらプレーしたことで「アドレスの骨盤の位置がずれているんだと思います」と原因を分析した。

 パッティングも同様にアドレスに狂いが生じていたが、こちらは修正済み。「体重がかかとに乗りがちだったのを、つま先寄りにすることで、振りやすい重心位置でストロークできていると思います」。最終18番パー4で2メートルのパーパットを沈めるなど、微妙な距離を入れ続けた。

 パッティングの修正には計測機器を用いるなど、ゴルフに関しては理論派。感覚だけに頼らず、自身の現状を理路整然と言葉にできるのは強みの一つだ。

 10月の「日本女子オープン」を制しており、今大会に勝てば、国内メジャー2連勝。「普段の試合も気合を入れてやってるんですけど」と苦笑いで断った上で「気持ちがビシッと入る感じはありますね」とメジャーへの思いは人一倍強い。

 原は「まだ2日なので〝メジャーに強い〟と思ってもらえるようにあと2日も頑張ります」。しっかりとした理論と熱いハートで頂点を目指す。