国際オリンピック委員会(IOC)は24日、オンラインで開いた理事会で2026年ミラノ・コルティナダンペッツォ冬季五輪の実施種目を協議し、一部で除外の可能性が報じられた日本のメダル有望種目・ノルディックスキー複合男子の存続を決めた。国際競技連盟が要望していた女子の採用は見送った。

 ひとまず続行となったが、IOCは世界的な関心を高めるためにもっと努力する必要があるとし、札幌が招致を目指している2030年の冬季五輪では除外される可能性は残されている。また女子の採用見送りは、世界選手権の実施が1度で、10か国・地域の参加にとどまっていたことなどが問題視された。世界選手権やW杯があるにもかかわらず、女子の競技が実施されない唯一の冬季五輪種目のままとなった。

 また新種目にはノルディックスキー・ジャンプの女子個人ラージヒルやフリースタイルスキーの男女デュアルモーグル、スケルトン混合団体、リュージュ女子2人乗りを採用。女子の比率は冬季大会最高の47%に達し、選手総数は今年の北京五輪から8増の2900人になる見通しとなった。