インドオリンピック委員会(IOA)が、中国の大手スポーツ用品メーカー「李寧」を五輪公式スポンサーから外すことを決定し、東京五輪で同国の選手団が同社の製品を着用しないことを発表した。
米スポーツ専門テレビ局「ESPN」のインド版が報じたところによるとIOAは先週、東京五輪で選手団が着用する李寧製品のユニホームを発表。しかし、昨年インド軍と中国軍の間で実効支配線における軍事的な緊張が高まって以来、インド国内で中国製品のボイコット運動が高まりを見せている。そうした中で中国ブランドの公式ユニホームを発表したことで、IOAが猛批判を浴びることになった。
事態を重く見たインドのスポーツ省はIOAに対して、東京五輪におけるスポンサーに中国企業を含めないように勧告。これを受けてIOAのナリンダー・バトラ会長とラジーブ・メフタ事務総長は「ファンの感情を認識し、アパレルスポンサーとの既存の契約を撤回することを決定した」と発表し、李寧との契約を破棄することになった。
ひとまず同国選手団は東京五輪でノーブランドのユニホームを着用する方針だが、同国当局関係者によると「IOAはいくつかの企業と話をしており、五輪でアスリートがノーブランドにならないようにしようとしている」と中国以外の企業との契約を模索している。
大国インドによる中国製品のボイコット運動。今回は軍事的な問題だが、中国を巡っては人権問題なども含めて多くの国と摩擦が生じており、この動きが今後拡大するか注目が集まる。










