東京五輪・パラリンピック組織委員会は12日、国内競技団体(NF)との協議会をオンラインで開催。岡崎助一スポーツ・コーディネーション・オフィサーが新型コロナウイルスのワクチン接種について言及した。

 11日に開かれた国際オリンピック委員会(IOC)の総会では、トーマス・バッハ会長(67)が今夏の東京大会と来冬の北京大会に向け、中国オリンピック委員会から新型コロナウイルスのワクチン提供の申し出があったと明かした上で「これで東京と北京の参加者がワクチンを利用できる」と仰天発言。まさかの展開に波紋が広がっている。

 そんな中、NFからはワクチンに関する質問が飛んだというが「これから具体的にどんな形でワクチンの接種が行われるのかという具体的なスケジュールとか対応の仕方は、まだまだ現段階で明確に回答する段階ではない旨を伝えた。もうしばらくお待ちしていただいて情報の共有をしたい」と明言を避けた。

 バッハ会長の発言については「その辺の対応についてはIOCの方からの情報は得ていない。ワクチン対応は国が主導で対応しているので、国と調整、あるいは国の指導を受けながら対応したい。また、IOCとも調整したい」と語るにとどめた。

 組織委員会側はあくまで「ワクチンがあるなしにかかわらず、オリパラの開催に向けて準備をしていくのが基本路線」と話しているだけに、ドロ沼化する可能性も出てきた。