
東京五輪・パラリンピック組織委員会は22日、都内で理事会を開催し、来年夏に延期した東京大会の聖火リレーの方針について報告した。
聖火リレーは延期前の計画より1日前倒しの2021年3月25日に福島県のサッカー施設「Jヴィレッジ」からスタート。47都道府県859市区町村を121日間かけて巡ることになる。
だが、かねて問題視されているのは芸能人ランナーだ。もともと新型コロナウイルス対策、大会簡素化の一環として隊列のスリム化などが施されるが、武藤敏郎事務総長(77)は「著名人ランナーが走ると沿道にファンが押しかけてきて、過密になって非常にリスクがある。そういう状態は何としても避けたい」と話し、安心安全なリレーの実施に向けて方策を検討していくという。
武藤事務総長は「運営する各都道府県の実行委員会の工夫も必要。その工夫によって密を避けることができれば、予定通り著名人ランナーが走ることは可能だろうと思う」と話した。
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