札幌市が2030年冬季五輪に立候補 招致成功は東京五輪マラソン・競歩次第!?

2020年01月30日 16時40分

 札幌市が2030年冬季五輪に立候補したことで、東京五輪マラソン・競歩の札幌移転が結果的に「正解」となりそうだ。JOCは29日の理事会で札幌市を30年冬季五輪の開催候補都市に承認。招致されればスキージャンプ「日の丸飛行隊」が表彰台を独占した1972年以来の札幌五輪開催となる。

 だが、喜ぶのはまだ早い。正式決定に至るまでには様々なプロセスを乗り越える必要がある。現時点では大会開催に関心を示す複数候補地と国際オリンピック委員会(IOC)が対話する「コンティニューズ・ダイアログ」の段階。ここをクリアした後に、目的を絞った特定の競技大会について対話する「ターゲット・ダイアログ」、そしてIOC理事会への報告と承認、さらにIOC総会での投票と道のりは長い。そんな中で、クローズアップされるのは昨年11月にマラソン・競歩の開催地が東京から札幌に移転された一件だ。

 当時は一方的に決定を下したIOC、押し切られて容認した大会組織委員会が猛批判にさらされたものの、IOCが札幌移転を決断した理由は注目に値する。「東京と比べ気温が低い」という猛暑対策が本丸だが、他にも「国際マラソンを開催している」「五輪開催経験がある」「30年冬季五輪招致を目指している」の3点があった。この際に札幌市の秋元克広市長(63)は「IOCから札幌の名前が出て光栄。五輪にふさわしい街と認識してもらえば、30年招致につながるのでは」とすでに先を見据えていた。

 裏を返せば、東京五輪マラソン・競歩の札幌開催を成功させることが、招致成功への近道と言えるかもしれない。