逮捕された“大砲”高校生 自室で発射実験か

2015年02月18日 11時00分

 高校生が“大砲”を自作するという物騒な事件が起きた。殺傷能力のある空気銃を作ったなどとして、兵庫県警少年捜査課と伊丹署は16日、武器等製造法違反(無許可製造)と銃刀法違反(所持など)容疑で兵庫県宝塚市に住む県立高校1年の少年(16)を逮捕した。

 逮捕容疑は昨年6~11月、伊丹市内の自宅(当時)で殺傷能力のある空気銃1丁を製造、所持し、空気銃より殺傷能力の低い準空気銃を2丁を所持するなどした疑い。

 少年の通う高校が昨年11月に「大砲のようなものを持っている生徒がいる」と警察に相談し、捜査が始まった。

 製造した空気銃は非常に危険な性能だった。殺傷能力のある1丁の大きさは全長208センチ。巨大すぎる空気銃だ。約1メートル離れてもスチール缶を貫通する威力があり、空気銃となるエネルギー基準値の20ジュールを超えたため、刑の重い武器等製造法違反容疑の適用となった。

 通常の空気銃はガスを圧縮させて弾丸を飛ばすが、兵庫県警によると少年の空気銃はシンプルなものだったという。塩化ビニール製のパイプを複数つなぎ、タンク部分で可燃性のガスを爆発させて弾丸を発射させる構造だった。

 口径は25ミリで少年は弾丸も自作していた。捜査関係者によると「弾丸は金属製のボルトにプラスチックを組み合わせたもの。頭は金属で、爆発したガスを受ける部分はバドミントンの羽根のような形状をしていた」。少年については「自室で発射実験をしていたみたい。穴の開いたスチール缶とか金属製の箱を押収している」(同)という。

 昨年5月には3Dプリンターで銃を製作し、逮捕された男がいたが、少年は「特別なものは使っていない。金づちやはんだごて、電気ドリルとかを使っていた。インターネットで調べて3丁とも自分で作った」と話している。

 前出の関係者によると「(調べた後に)自分で工夫もしていたみたい」という。

 全国初の同法違反による未成年の逮捕者となった。人や動物が撃たれた被害は確認されていないが、もし捕まらなければ、撃つ対象がエスカレートし、生きているものを撃ちたいという衝動が湧き上がっていた可能性もある。