【病院通いになる前に健康寿命をのばす! プレメディカルケア】

 延べ5万人の体の悩みを聞き、メンテナンスを行ってきた新進気鋭のスポーツトレーナー・永井正彦氏による健康アドバイス。実際の事例をもとに解説します。

【お悩み】映画館のクーラーが効き過ぎていて気分が悪くなりました。対処法はありませんか?(60代女性)

【アドバイス】タオルやストールを巻くなど、首を冷やさないようにしてください。

【解説】猛暑による熱中症など、夏場の体調管理はケアを怠ると命の危険もあります。

 女性が映画館に行った日は、気温が35度以上あった猛暑日。館内に入ったら寒いと感じるほどクーラーが効いていて、我慢して見ていたら気分が悪くなってしまい、途中退席したそうです。

 おそらく外気温と室内温度差が10度前後はあったので、寒暖差による自律神経の乱れを起こしてしまったと考えられました。体は急激に冷やされてしまうと、本来は温度調節のために行われるはずの発汗ができなくなるので、自律神経が乱れてしまう危険性があります。

 自宅のように自分で温度管理できる環境なら、室内に入った時に少し暑いと感じるぐらいの温度から徐々に下げていくと体が適応しやすくなります。

 映画館のように自分で温度管理ができない環境の場合は、会場に入ったらすぐに温かいお茶などを飲むといいでしょう。温かいものを飲むとじわっと汗をかきますが、それは自律神経が整いつつある状態なので、体温調節ができている証拠です。

 夏場は関節、首、肩などが冷えてしまうと体に異常をきたしやすくなります。とくに首には神経や血管が集まっているため、急激に冷やされてしまうと自律神経のバランスを崩しがちです。

 もしもクーラーが直撃するような位置に座ることなってしまったら、首にタオルを巻いたり、女性だったらストールを首に巻いたり、襟付きの服を着ていたら、襟を立てる等、とにかく首を冷やさないよう心がけてください。

 コンパクトに収納できるウインドブレーカーを常時カバンに入れておけば、寒いと感じたらすぐに着ることで冷気を遮断することができます。そういったものがない場合は、手で首を覆うだけでも体温調節が始まります。首の温度コントロールはとても重要なので、とにかく首を冷やさないよう心がけてください。

 ◆永井正彦(ながい・まさひこ)1980年6月28日、東京都生まれ。スポーツトレーナー。2005年に都内でスポーツ整体「プレメディカルケア」を開業。パラ水泳の宮崎哲選手や津川拓也選手のパーソナルトレーナーも務めている。