スパイスの「超」効能と「超」上手な使い方

2021年10月03日 10時00分

中華5大スパイス(中央は肉桂、左上から時計回りで八角、茴香、花山椒、丁香)
中華5大スパイス(中央は肉桂、左上から時計回りで八角、茴香、花山椒、丁香)

 スパイスといえばカレーを思い浮かべる人が多いだろうが「香辛料」と言われるように香りと辛みが豊富だ。注目すべきは老化を防止するアンチエイジングと免疫力を高める機能で、コロナ対策にもいいかもしれない。スパイスの専門家に、その効能と上手な使い方を尋ねた。

「スパイスが料理に使われるのは栄養の吸収が高まって、中国伝統医学で言う気血の巡りがよくなり胃腸など体の機能を整える効能が優れているからですが、それだけではなく、活力を高め病気を予防する機能もあります」と説明するのは国際中医資格を持つ薬膳研究家のユウシャーミン氏だ。薬膳は疾病予防や老化防止など予防医学に役立つ医食同源の食生活であり、ユウ氏は薬膳を教室で教えたり薬膳レシピを開発したりしている。

 表に、代表的なスパイスの効能、使い方をまとめたが、スパイスには現代医学でも老化を防ぐとされる抗酸化成分や免疫力を高める抗菌成分を含むものがある。

 抗酸化成分は、がんや動脈硬化などの生活習慣病を予防し、アンチエイジング機能があるとされる。コショウ、ショウガ、ウコン、オールスパイスなどは抗酸化成分を豊富に含み、シソ科の香草類ローズマリー、セージなども抗酸化性が高い。ショウガやシソ、ネギは東洋医学では肺の活力を上げるとされ、コロナ禍では侵入しようとするウイルスなどを発散させる働きが肺炎に対抗する力をくれるかもしれない。ナツメグも多種類の抗菌性成分を含んでいる。表から省略したハイゴショウ、パプアメースなども抗菌性成分を多く含むという研究論文がある。

 表のスパイスのうちシナモン、コショウ、クローブ、ナツメグは世界4大スパイスとされている。ユウ氏によれば「教室の生徒さんのご家族に心臓病の病後回復のためにシナモン(肉桂)を独自に調合した薬膳茶を飲んでいただいたら、特に冬の季節は回復効果が実感できたようです」とのこと。

 スパイスは季節によっても使い方が変わり、これからの秋・冬の季節は、シナモンやスターアニス(八角)がいい。血の巡りをよくし、腰痛や冷え性などの持病がある人には効果があるとされる。八角は中国料理では豚角煮などに使われている。コショウやウイキョウ(茴香)は比較的やさしい性質のため、いつでも使えるスパイスだ。中国料理の麻婆豆腐に使うサンショウ(花山椒)も大量でなければ年中使える。

 一般にはスパイスの使い方はカレーや肉・魚の香り付けなどだが、お茶にしてリラックス効果を楽しめるものも多い。ユウ氏は薬膳効果活用のため何にでも使うそうだ。

「中華5大スパイス(肉桂、八角、茴香、花山椒、丁香)がパウダーになっている五香粉を用意しておくのがオススメです。例えば肉や魚をグリルして振りかけるだけで味や香り、薬膳の効用が楽しめ、中華料理だけでなく何にでも使えます。使わないともったいないです」

 スーパーや百貨店で売っているので簡単に入手できるという。ただし、効力が強いスパイスは過剰摂取が禁物。適度に使うことだ。その他、使う人によって注意が必要なスパイスもある。その点に留意の上、コロナ禍にはカレーだけでなくスパイスの効能、香りの効果などを何にでも使ってみてはいかがだろう。

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