【女医のお部屋】肩こりにならないデスクワーク術

2021年09月26日 10時00分

重い、つらい…(写真はイメージ)
重い、つらい…(写真はイメージ)

【現役医師がぶっちゃけ 女医のお部屋】テレワークが続いていることで「肩こりが気になって…」という人が多いのでは? 自粛生活を続けていると外に出て体を動かす機会もめったにない。今回は、肩こりの最新治療や肩こりを防ぐデスクワークのやり方などを、外科医の井上留美子先生に教えてもらおう。

――肩こりに悩む人が本当に増えました

 井上留美子医師(以下井上)肩がこる人は、筋肉をしっかり動かせていないことが多いです。一方で、普段から筋トレをされていたり、体を動かしている人は肩こりになりにくい傾向があるように感じます。

 ――動かす習慣があった方がいいのですね

 井上 他では、なで肩の人は比較的肩こりになりやすい傾向があります。骨格の関係で血流の問題が起こりやすく、しびれや“こり感”が出やすいのです。

 ――肩こりには危険なタイプの痛みもあるとか

 井上 肩の痛みから始まる神経系の病気もあるのです。例えば、頸椎症性神経根症など頸椎症系の病気は手の親指がしびれたりしますが、そういった病気は最初の症状として肩こりが現れる方が多いように感じます。そのため、肩がこった場合は経過を見ることも大切です。

 ――自分で肩こりを緩和させる方法は

 井上 皆さん、やられていることかもしれませんが、やはり湿布を貼ることで痛みが緩和されますし、ロキソニンなどの鎮痛剤を飲むことも良いです。ただ、湿布を貼ることで痛みは緩和されるものの、肩こり自体が改善されるわけではありません。痛みを緩和させたうえで肩甲骨を動かすなど体を動かして肩こりがひどくなるのを防ぎましょう。湿布を貼ったり痛み止め薬を飲んでも痛みが治まらない場合は病院を受診してください。

 ――病院での治療法にはどんなものがありますか

 井上 主な治療法は保存療法ですが、最近は、「ハイドロリリース」という僧帽筋と肩甲挙筋の間に生理食塩水を注射で流し込み、筋肉の癒着を剥がすという治療法が注目されています。これを繰り返していくうちに症状が改善される人も多いです。神経系の疾患ではなく、筋肉が硬くなったことによる肩こりで悩まれている方にはこういった治療法もあります。

 ――肩こりを防ぐ生活をするには

 井上 最近はテレワークがかなり普及していますが、まずは、パソコンの画面が目線の高さにくるように設置しましょう。デスクにヒジが乗った状態で作業をし、椅子には浅く腰かけるように心がけます。

 ――姿勢が大事なんですね。確かに目線が下になると、うつむく時間が長くなって肩こりになりそうです

 井上 前側の筋肉と後ろ側の筋肉のバランスが悪くなり、いわゆる“スマホ首”にもなってしまいます。中には、デスク周りが整っていないことで机に十分なスペースがなく、床にパソコンを置いて仕事している人もいるようです。こうした仕事のスタイルを続けていると、肩こりになりやすくなりますよ。

 ☆いのうえ・るみこ 松浦整形外科内科院長。日本整形外科学会認定医、スポーツ医、リウマチ医、運動器リハビリテーション認定医。日本スポーツ協会公認ドクター。

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