れいわ新選組の山本太郎代表(47)が14日、談話を発表し、27日に行われる安倍晋三元首相の国葬に「ボイコット」を表明した。

 山本氏はかねて国葬欠席を表明しているが、この日、改めて「安倍元総理の国葬儀の案内状が届いた。9月27日に日本武道館で行うので出欠の返事をせよ、という。私は『欠席の返信』はしない。欠席の返信自体が、内閣で一方的に進める国葬儀に与する行為と考える。不誠実な態度でゴリ押しする国葬をボイコットする」と欠席ではなく、〝ボイコット〟するとした。

 消費税減税や新型コロナ対策で国会審議を求める声に応じないことを批判したうえで、「国葬儀についても、形ばかり、議院運営委員会を開き、説明になっていない言葉を繰り返すだけで丁寧な説明を行った、ご理解いただきたいでは話にならない。国主体で行う葬儀が必要だというなら、国会での議論は大前提である。『国葬儀は過去にも行われた』として、当時問題にされた事柄も放置し続けるならば、国会は形骸化する。閣議決定のみで物事を決定できるのであれば、独裁でしかない」と続けた。

「勝手に進めるな。手続きを踏め。それもなく、参加・不参加を知らせろ、とのハガキに呼応すること自体ありえない。民主主義の基礎を守るためにも、このような政権の対応を許さず、れいわ新選組は、国葬儀をボイコットする」と怒りの談話となった。