社民党から比例代表に出馬している福島みずほ党首(66)が8日、都内で街頭演説を行った。安倍晋三元首相(67)が奈良県内での街頭演説中に銃撃され心肺停止状態となっている事件を受けて、選挙活動を取りやめる陣営が多いなかで、「暴力やテロは絶対に許してはいけないと伝えていくことも必要だ」と話し、選挙活動を続けている。

 演説冒頭、福島氏は安倍氏の事件に触れ、「本当にショックを受けた。心からご無事を祈っている」と心配した。また、「すべてのテロに反対です。すべての暴力に反対です。強く抗議したい。この日本で命がちゃんと守られ、表現の自由が守られる社会を作っていきましょう」と呼び掛けた。

 多くの陣営が銃撃事件を受けて、安全の確認が取れるまで選挙活動の中止を決めている。一方、報道陣の取材に対して福島氏は「警備をちゃんとしながら、あらゆる暴力を許さないと発言することも必要だと思っている」と今だからこそ発信すべきとした。

 このタイミングで街頭に立つことに怖さはないのか。「社民党は過去に浅沼稲次郎さんが日比谷で講演の真っ最中に刺殺されるということがありました。そういう歴史を持っている政党ですからずっと身辺の安全については先輩たちも私もいつも危惧している。今日は驚いたが、表現の自由が大事だからこそ、暴力を許さないということを改めて伝えたい」と話した。

 浅沼氏の事件は1960年10月に起きた。社会党は社民党の前身にあたる。それだけにより一層、福島氏は今訴えたかったようだ。