参院選(22日公示、7月10日投開票)へ向けたニコニコ主催のネット党首討論が18日行われ、国政政党9党の党首が勢ぞろい。「報道ステーション」(テレビ朝日系)で、発言規制に抗議し、途中退席していたNHK党の立花孝志党首が「またやらかすのではないか?」とネット上では、言動が注目されたが…。
 
「ネットVSテレビの対決」と表明している立花氏は16日の「報ステ」で事前に局側から「テーマに逸脱した発言があった場合はしかるべき対応を取る」と圧力を受けていたことを暴露。「news23」(TBS系)ではガーシーこと東谷義和氏の暴露を受ける形で、「ある俳優の未成年淫行疑惑」に触れたが、放送ではカットされていた。

 立花氏は17日の会見で「これからの党首討論はテレビ局のテーマに沿った話をする」とスタンドプレーはもう取らないとしていたが、ニコニコの放送直前には「岸田首相にあの件質問してみたいと思います!」と意味深投稿し、再びガーシー砲を炸裂させるのではないかとネット上では盛り上がっていた。

 冒頭、立花氏は「テレビ朝日を追い出された立花を呼んでいただき、ありがとうございます。明るくいけないといけない。年金生活者のNHK受信料の無料化をしていく」とあいさつ。物価高対策では公明党の山口那津男代表を指名し、受信料無料化の是非を問うなど、脱線はしなかった。

 しかし、そのままおとなしく終わるハズはなかった。終盤、安全保障問題で立花氏は「(参院選の特定枠を)お金で国会議員の議席を買いたいという方が来たが、お断りした。10億円で話を持ち掛けられた。中国はお金を使って侵略してきている」と、自民党やれいわ新選組に関係する議員の名前や秘書を挙げる場面があった。

 この件で、れいわの山本太郎代表は「特定枠を10億円で売る話自体があり得ない」と以前に関与を否定していたが、立花氏が党首討論でぶっこんできたことで「10億って高すぎません? 普通に考えて。おかしい」と改めて否定。討論の時間がなく、2人のやりとりは強制終了となったが、討論会で一番盛り上がる場面となった。