小池百合子東京都知事が8日、ファーストの会から参院選東京選挙区(改選数6)に出馬予定の荒木千陽氏の事務所開きに参加した。小池氏にとって荒木氏は元秘書でもある。

 小池氏は荒木氏の支援者を前に、「本拠地(となる事務所)をこのようなすばらしいロケーションで構えることができたことをうれしく思います。私の顔もいっぱいあるけど、候補者は荒木ですので」と、事務所内に大量に貼られる小池氏と荒木氏のツーショットポスターをネタに場を和ませた。

 一方、荒木氏は「国の法律をスピード感を持って変えないと都民の暮らしを守っていけない。政治に必要なのはスピード感だ」と意気込みを語った。

 その後、小池氏は為書きを書いて退出。街頭演説は行わなかった。参院選は6月22日公示、7月10日投開票となりそうだが、小池氏はどの程度、荒木氏の応援に駆け付けるつもりなのか。

 都民ファーストの会関係者は「選挙戦が始まればかなり力を入れて応援すると思いますよ。都議会がない時期の選挙ですからね」と愛弟子のために本気モードになると指摘した。

 東京選挙区には荒木氏のほかに、自民党から朝日健太郎氏と生稲晃子氏、立憲民主党から蓮舫氏と松尾明弘氏、公明党は竹谷とし子氏で、共産党は山添拓氏、日本維新の党も海老沢由紀氏を擁立し、れいわ新選組は依田花蓮氏が立候補予定だ。