元プロ野球ヤクルトスワローズ選手でスポーツライターの青島健太氏(64)は25日、国会内で会見を行い、今夏の参院選に日本維新の会比例代表から立候補することを正式に表明した。

 青島氏は新潟県出身。埼玉県立春日部高校から慶應義塾大学生に進み、六大学野球で当時史上最多タイのシーズン6本塁打を記録した。東芝を経てドラフト外でヤクルトに入団。引退後、オーストラリアビクトリア州で日本語教師を経て、スポーツライターやキャスターとして活動を続けている。

 2019年には、自民党埼玉県連からの要請を受けて同県知事選に自公の推薦を受けて無所属で立候補。結果は、立憲民主党を始め4野党が支援した大野元裕氏に5万5000票余りの差をつけられて落選した。

 維新から出馬することになった経緯を問われた青島氏は「私は、一貫して政治的な立場は無所属です」とした上でこう語った。

「埼玉県知事選の時は、野球で例えるなら自民、公明から推薦をいただいてドラフトされた形で戦いましたが、成果は出ませんでした。今度は維新から指名のお話をいただいた。日本維新が掲げる『日本大改革』に、私はスポーツで取り組みたい」

 日本維新の「身を切る改革」の理念にも共感した青島氏。選挙戦では「スポーツのチカラをもっと社会に」「スポーツの価値と機能」という公約を軸に全国各地で訴えていくという。

「プロ野球史上16人目となる完全試合を達成した千葉ロッテマリーンズの佐々木朗希投手は、東日本大震災で父親と祖父母を亡くしている。佐々木投手は『野球があって、野球をしていてよかったと思う』と言っています。どんな人にもつらい苦しい時がある。そんな時にスポーツは、私たちを救ってくれる。スポーツの持つ価値と機能は、スポーツだけにとどまらず、文化・芸術、エンターテインメントとも共有するものです」

 自身の魅力は「チャレンジすることです」とアピールした青島氏。初めての国政選挙で当選できるか。