ロシアが画策する〝新五輪構想〟に対する世論調査が行われ、まさかの結果が出た。

 ウクライナ侵攻を受けて国際オリンピック委員会(IOC)はロシアの国際大会からの排除を勧告し、スポーツ界で制裁の動きが広まっている。そうした中でロシアではスポーツ省が中心となり、IOC主催の五輪に対抗する形で、中国との共催で新たな五輪を創設する構想を計画している。

 ロシア国営通信社「タス通信」は、全ロシア世論調査センターがスポーツの現状に対する大規模な世論調査を実施したと報道。このロシア主導の新たな国際大会について「国内のアスリートに許可されていない大会の代わりに、国内で独自の国際大会を開催する必要があると考えているロシア人は約24%だった」として、賛成が4分の1にも満たない低支持率の実情が浮き彫りになった。

「回答者の半数以上にあたる62%が、ロシアのアスリートが国際大会から出場停止になることに同意している。また、約3分の1にあたる32%が、出場停止の理由はウクライナ領土での軍事特殊作戦のみであると考えている」と指摘。ロシア国民の多くはスポーツ界の制裁がウクライナ侵攻以外にもあると考えているという結果が出ている。

 ロシアではスポーツに対する関心がそれほど高くないようだ。