立憲民主党は23日、西村智奈美幹事長(55)が抗原検査の結果、新型コロナウイルス感染症の陽性が判明したと発表した。

 この日、同居する家族が抗原検査陽性であったため、抗原検査を受検し陽性と判定された。現時点は無症状で自宅待機中だという。検査まで数日の行動や接触者は確認中。党本部幹事長室などの消毒を検討中という。

 西村氏は「14歳の子と同意した性交で逮捕されるのはおかしい」との内容の発言をしたとされる問題で批判を受け、謝罪して立民を離党した後に、現在は米山隆一衆院議員の政策担当秘書として復帰した本多平直氏の妻だ。

 国会は24日から衆院予算委員会で与野党論戦がスタートする。党内では泉健太代表の〝女房役〟を務める西村氏の戦線離脱に「ショックです」と動揺が広がっている。

「連合は参院選に向けて支援組織を明記せず、共産党と連携したい候補者を支援しない方針を決めて頭を痛めています。西村氏は連合の芳野友子会長と食事をするなどいい関係だけに、早く復帰して立民とのパイプが強固なものにしてもらいたいです」(立民議員秘書)

 西村氏は今月14日に愛媛県出身のタレント高見知佳氏(59)とオンラインで会談し、夏の参院選愛媛選挙区(改選数1)に出馬要請。しかし、高見氏は無所属で立候補することを決め、立民は推薦するまでにとどまった。

「高見氏の愛媛選挙区は国民民主なども推薦すれば野党一本化ができて、現職の自民党・山本順三氏との勝負に期待が持てます。しかし、西村氏は女性議員を一人でも多く公認したいと考えていた。落胆して心労が重なったと見られています」(永田町関係者)

 立民では西村氏のほかにも枝野幸男前代表が今月13日、家族の1人がPCR検査で陽性になり濃厚接触者として隔離生活している。