米最大のホットスポット・ニューヨーク市 隠れ死者3700人統計に反映

2020年04月15日 16時00分

ニューヨークで搬送される患者(ロイター)

 米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)によると、ニューヨーク市衛生局は14日、新型コロナウイルス感染による同市の死者数について、未検査や検査で陽性が出なかったが症状から感染死とみられる3700人を加える方針を示した。

 同市の公式ホームページでは感染死者数は14日の時点で6389人となっており、これに未検査分を含めると犠牲者は1万人を超すことになる。

 同紙は、ニューヨーク市内の死者数は人口比で、欧州最多の犠牲者が出ているイタリアを抜いたとしている。

 同紙は10日、感染により自宅や路上で死亡したニューヨーク市民の多くが当局の統計に反映されておらず、死者数は発表よりはるかに多いとする専門家や医療関係者の見方を伝えていた。

 4月1日からの5日間に市内では1125人が自宅や路上で死亡し、前年同期の8倍に相当する。デブラシオ市長は「自宅死亡の主因は感染だろう」としている。

 州当局の統計は、各地の病院を通しウイルス検査を受けた患者の死者数を集めている。だが、自宅や路上で亡くなり、検査を受けていない場合は数値に反映されないことが多い。患者急増を受け消防や病院で通常の死亡確認手続きを簡素化していることも感染実態が分からない背景にある。

 米国で最大の感染ホットスポットと化しているニューヨーク。クオモ州知事は14日の会見で、州内の新たな死者が778人、合計で1万834人になったと述べ、感染のピーク状態は続いているものの、新規入院患者や重症者は減少傾向にあると強調した。感染者数は20万人を上回った。

 クオモ氏はまた、トランプ大統領が13日に「大統領には絶対的な権限がある」と述べたことについて「自らを王と宣言したようなものだ」と米CNBCテレビの番組で語った。これに対し、トランプ氏はツイッターで、クオモ氏ら野党民主党の知事を「反乱者」に例えて不満を表明した。