アップルとグーグルが“異例タッグ”感染者との接触警告アプリ開発へ

2020年04月11日 16時00分

 米ジョンズ・ホプキンズ大の集計によると、新型コロナウイルス感染症による死者が10日、世界全体で10万人を突破。感染拡大に歯止めがかからない中、米アップルと米グーグルは同日、新型コロナウイルスの感染追跡で技術協力すると発表した。

 スマートフォンを使って、感染者と判明した人に濃厚接触していた可能性があることを警告する。ライバル同士が異例の連携で感染拡大の防止を目指す。

 米メディアによると、アップルのスマホ「iPhone(アイフォーン)」とグーグルの基本ソフト(OS)「アンドロイド」搭載のスマホの利用者を合わせると約30億人に上り、世界の人口の3分の1を超える。

 スマホに内蔵された近距離無線通信「ブルートゥース」を使って、近くにいた人の情報を記録。感染者が検査の陽性情報を入力すると、過去の一定期間内に近くにいたスマホの利用者らに警告する仕組みだ。

 5月に公衆衛生当局のアプリをスマホにダウンロード可能に。数か月以内にこの機能を両社のOSに組み込み、アプリをダウンロードしなくても使えるようにする。

 感染拡大を抑える効果が期待される一方で、プライバシー問題が懸念される。両社は「利用者のプライバシーと安全を設計の中心に据えた」と説明。米メディアによると、この機能を有効にするには、利用者の同意が必要で、位置情報は収集しないとしている。

 アップル、グーグルは共同声明で「世界が最も差し迫った問題を解決するため、協力する必要性を痛切に感じている」と強調した。