大阪市民に親しまれたオレンジ車両 鉄道ファンも駅員も幸せなラストラン

2019年06月08日 16時00分

引退した201系

 鋼鉄の車体にオレンジのカラーをまとい、JR大阪環状線、ゆめ咲線で活躍してきた201系車両が7日、ラストランを迎えた。

 大阪市民に親しまれたオレンジ色の201系はこの日、朝から環状線をぐーるぐる。その後、ゆめ咲線に入り、京橋行きで最終運用を終えた。時おり、土砂降りの雨も降るなか、沿線各駅のホームでは多くの鉄道ファンが最後の雄姿をカメラに収めた。

 近年、鉄道の引退をめぐっては“葬式鉄”と呼ばれる鉄道ファンの乗車トラブルや、“撮り鉄”による無謀な写真撮影が問題視されることも多い。今回の引退でも、環状線今宮駅のホーム端が黄色のテープで規制され、ネット上で「撮り鉄マナー違反で『立入禁止』措置」などと報じられた。

 何かとトラブルを起こしがちにみられるが、今宮駅の規制措置については、実際にマナー違反があったわけではないという。JR西日本関係者がこう説明する。

「迷惑行為があって規制したわけではなく、起こったときに人員の都合上、対応しきれないので、予防の意味で規制させてもらいました。ほとんどのお客様はマナーを守ってくれている。せっかく引退を惜しんでくれるのなら、何もなく終わってほしいですから」

 20代の男性鉄道ファンも「例えば、“自治鉄”と呼ばれる顔見知りの鉄道ファンの人たちが、自分たちのルールを振りかざしたりとか、問題を起こすのは本当にごく一部の人たちなんです。大多数の人はマナーを守ってます」と語る。

 最終運用となったこの日は、車内に鉄道警察隊員が乗車。ホーム上でもJR西日本関係者、警備員らが対応にあたっていたが、トラブルを起こす鉄道ファンはなし。関係者の努力とファンの理解もあって、オレンジ色の201系は幸せに最後の仕事を終えた。今後はシルバーの車体にオレンジのラインを配した新型車両323系が、その役割を引き継ぐ。