スペイン1部レアル・ソシエダードの日本代表MF久保建英(21)が、鮮烈ゴールで活躍した開幕戦カディス戦で露呈した〝不安なデータ〟とは――。

 今夏にRソシエダードに完全移籍した久保は、14日に行われた開幕戦のカディス戦でさっそくスタメン出場すると、決勝点となる先制ボレーシュートを鮮やかに決めて1―0の勝利の立役者となった。

 その活躍ぶりにイマノル・アルグアシル監督や現地メディアは揃って称賛の嵐となったが、その一方で実は多くの課題も露見していた。

 サッカーデータ分析サイト「ソファースコア」によると、ボールロストがチーム最多の20回に達してしまったほか、得意とするはずのパスの成功率も中盤の5人で最低となる71%にとどまった。クロスとロングボールのパスも合わせて5本あったが、成功はわずか1本と低調に終わっている。

 さらに、地上でのデュエル(球際の競り合い)も11回のうち勝利は4回と少なく、以前から指摘されているフィジカル面での課題も露呈した。

 ゴールという明確な結果を出して最高のスタートを切った日本の至宝だが、今後活躍を続けるためにはこうした弱点の改善がカギになってきそうだ。