イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・シティーはドイツ1部ドルトムントに所属するノルウェー代表FWエーリングブラウト・ハーランド(21)の獲得に向けてドイツ2部シャルケにレンタルに出している日本代表DF板倉滉(24)を売却する方針を固めている。

 地元紙「マンチェスター・イブニングニュース」によると、マンチェスターCは来夏のハーランド獲得に向けてドルトムントに支払う移籍金7500万ユーロ(約97億5000万円)を確保するため「4つの取引で合意している」とし、選手の売却で獲得資金をねん出するという。

 すでにスペイン1部バルセロナへ同国代表FWフェラン・トーレス(21)の売却が決定的となっており、移籍金4670万ポンド(約71億4000万円)。さらにポルトガル1部スポルティングに買い取りオプション付きで貸し出したDFペドロ・ポロ(22)の移籍金が800万ポンド(約12億2000万円)、イングランド・チャンピオンシップ(2部)のボーンマスにレンタルしているFWモーガン・ロジャース(19)は移籍金900万ポンド(約13億8000万円)で売る予定だ。

 さらに同紙はマンCが保有権を持ち、ドイツ2部シャルケに期限付きで送り出している板倉も移籍金500万ポンド(約7億7000万円)で売却すると報道。実際にシャルケでの活躍により完全移籍の話も出ている中、マンCは板倉ら選手4人の放出によって6870万ポンド(約105億1000万円)の収入が得られ、ハーランドの移籍金を十分にカバーできるという。

 同紙は「フェラン・トーレスの販売には賛否両論があるものの、売却でハーランドと契約できるのならばファンが不満を言うことはない」と伝えているが、板倉にとっては不本意な移籍となりそうだ。