Jリーグの次期チェアマンに内定したJ1札幌の野々村芳和会長(49)が、秋春制へのシーズン移行について自身の見解を語った。

 31日の理事会で新たなチェアマンへの内定が承認された野々村氏。その後の会見では今後のリーグ運営などについて語ったが、その中で長年議論となっているJリーグのシーズン移行について持論を語った。

「外的な要因でACL(アジアチャンピオンズリーグ)の日程が(秋春制に)変わってきている。そういうところも含めて、日本のサッカーにとって何が一番大事か、スタートラインに立って考えたい」と一から議論する方針を示した。

 秋春制への移行においては雪国のクラブの試合開催が障壁の一つとなっているが、自身が札幌の経営を担ってきた経験を踏まえて「現段階で雪国は〝作品〟が見られない、表現できないということは変えていかなければいけないと個人的には思っている。冬でもしっかりといい作品を見せられるように、スポーツ界全体が冬でもいいものが見せられるよねというものは見せていきたい」。現時点での私見として、冬場も試合を開催する、すなわち秋春制への移行に前向きな姿勢を示した。

「欧州の5大リーグにどう追いついていくか。アジアの中で圧倒的なリーグ、スタジアムの質、サポーターの熱量なども含めて、そういうものを作っていく」という野望を持つ新チェアマン。Jリーグの大胆な改革に注目が集まる。