J2町田は5日、J1川崎、清水などでプレーした元北朝鮮代表FW鄭大世(36)を完全移籍で獲得したと発表した。

 鄭は昨季途中に清水から期限付きでJ2新潟でプレー。26試合に出場し、9得点をマークしたが、レンタル元の清水が昨年月末に契約満了を発表し、去就が注目されていた。

 今回の町田入りにあたり、鄭は「家族と相談の上、引退を決意しました」とクラブ公式サイト上に、一度は現役生活を終える覚悟を固めていたことを明かした。だが「成田空港へ向かう車に揺られながら、代理人に報告しなければいけないのに、名残惜しくて通話ボタンを押せずにいる時、ちょうど電話が鳴りました。そこでオファーを知り、家族の快諾のもと受けさせていただきました」と現役続行の至った経緯を記した。

「FC町田ゼルビアに関わる全ての皆さん。老いた選手ではありますが力の限りを絞り出し、みんなで一花咲かすことに手を貸したいです。不束者ですがよろしくお願いします」と抱負を語り「最後に、オファーを断らせていただいた各クラブの方々にこの場を借りてお詫び申し上げます。こんな自分にオファーをしてくれてありがとうございました。そして憲剛さん、ウッチーを筆頭に相談を聞いてくれた皆さんにもお礼申し上げます」と昨季限りで現役を引退した元川崎の中村憲剛氏(40)、元鹿島の内田篤人氏(32)にも感謝の言葉を添えた。