【深谷知広の競rin世界挑戦】SNSをフル活用して盛り上げたいもの

2019年06月04日 13時00分

ロシア大会に挑む新田(祐大)さん、集中力が伝わってきます…(深谷知広撮影)
 みなさんこんにちは、24日~6月9日のロシア遠征の真っただ中の深谷知広です。競輪選手、自転車競技の選手としてSNSを活用しようと挑戦している、今の気持ちを伝えたいと思います。
 
 私がSNSを始めたきっかけは、ただ周りがやっていて楽しそうだし、情報共有の場として、でした。その後、自転車競技に復帰をして新しい世界に出るチャンスが増え、いろんな人種、職種の人と交流をしていく中で「競輪選手」としてだけで生きていくことのリスクと世界の狭さに気づかされました。そんなことを思い始めてからの第一歩がSNSでの発信力を高めることでした。
 
 競輪選手として専念していた時は、とにかく練習して良い成績を残していれば人気がなくても発信力がなくてもお金は稼げます。しかし競輪選手として仕事を続けられる期間は限られていて、選手を引退してからの人生の方が長いくらいです…。だからこそ自由に使えるSNSを今からでも活用し始めなくてはいけないと思いました。
 
 そこで始めたのがカメラです。今までの業界のメディアに対しての不満もありました。信じられないくらい古い写真を使っていたり、私としては使ってほしくないような写真を使っていたり…。今ではカメラが良き趣味となり、さらに仕事になり始めています。これは好きなことをやってお金を稼ぎ生活していく私の理想です!
 
 ここでよく言われるのが写真ばかり撮っていないで練習しろ!という訳のわからないことです(笑い)。
 
 私の考えではありますがトレーニング風景ばかりでは見てくれる人は楽しくないのではないかと考えています。同じカテゴリーの投稿ばかりだと、同じようなカテゴリーのフォロワーしか集まらないと思います。
 
 なので「競輪選手、自転車競技者の深谷知広」に集まっていただいたフォロワーの方々から、さらに展開していくために、風景や車、食事などを積極的に投稿するようにしています。そこで自転車に興味がない人たちとつながることができれば、次に自転車の投稿をした時に見てもらうことができる。そこでこの競技は面白そうだ! こんな競技があったんだ!と思ってもらえるように投稿しています。
 
 自転車競技の世界でこうした活動をしている選手はいますが、競輪業界ではほとんどいません。
 
 しかし競輪絶頂期から現在まで、業界内での「競輪選手」という確固たる地位を築き上げ過ぎたがゆえの衰退が続いていると思います。時代は変わっていきます。これからの競輪選手にはもっと世間に出てギャンブルの競輪だけではない「人力で走る唯一の公営競技、競輪、世界に誇る日本のスポーツ、KEIRIN」をアピールできる選手が少しでも多くなってくれることを願っていますし、私もそうなっていかないといけません。
 
 競輪の人気選手が引退した際に「競輪にお世話になりました、次は競輪を外から支えたい」とよく聞きますが、大体は競輪解説者や検車員などの“競輪選手の外”であり、“競輪業界の外”ではないことがほとんどです(もちろん解説者も検車員もとても大事な役割です)。ただ、本当に“競輪界の外”から支えられているのは中野浩一さんくらいなのではないかと私は思います。
 
 現役時代に業界内だけにとどまっていると、引退してから外に出ることは非常に難しいです。だからこそ、現役中にいろんなことを学ぶ必要があると思っています。
 
 長くなりましたが、私の個人的な考えを述べさせていただきました。まだSNSも人生も初心者ですが、もっと勉強して自転車競技、競輪界、そして私の人生を盛り上げられるように頑張ります! いつもとは違う内容の番外編でした…。
 
☆ふかや・ともひろ=1990年1月3日生まれ、愛知県出身。169・8センチ、79キロ。桜丘高卒業。競輪のトップ選手で自転車競技の日本代表。