格闘技イベント「RIZIN.25」(21日、大阪城ホール)で、初代王者を決めるフェザー級タイトルマッチが行われ、〝大本命〟の朝倉未来(28)が修斗世界フェザー級王者の斎藤裕(33)に敗れる波乱が起きた。

 分岐点は2R。ギアを上げた斎藤が攻め込み、パンチ、ハイキックで朝倉未の顔面をとらえるとタックルも敢行。テークダウンはならなかったが、徐々に試合のペースを握った。

 最終3Rは朝倉未のパンチでグラつく場面もあったが、それでも下がらず逆にパンチのラッシュで反撃。さらに豪快なタックルで完ぺきなテークダウンを決めるなど試合を支配して、文句なしの判定勝ちをもぎとった。

 敗れた朝倉未は「もうちょっと行けばよかったという後悔はあった。体のパワーがあると思わなかった。でも久々に負けて、勝った時よりもうれしい気分というか。『格闘技はやめられないな』『早く練習したい』『早くやり返したい』っていう気分です。強かったです」とコメント。

 朝倉未は来年2月28日に東京ドームで開催される新格闘技イベント「MEGA2021」で、ボクシングの元5階級制覇王者フロイド・メイウェザー(43=米国)の対戦相手に浮上していたが「噂になってましたけど、俺は聞いてないです。それにそんなこと言ってる場合じゃなくてやり返したい。それが最優先です」と否定した。