【空手】組手61キロ級・染谷真有美 東京五輪再選考にも動ぜず

2020年06月17日 16時40分

相手を激しい攻めで追い込む染谷真有美(左=公益財団法人全日本空手道連盟提供)

 新型コロナウイルスの影響で、空手組手の2階級で東京五輪の代表選考がまさかのやり直しに。再選考に挑むことになった女子61キロ級の染谷真有美(27=テアトルアカデミー)が本紙の取材に応じ、胸中を明かした。

 東京五輪の代表を巡る選考会では森口彩美(24=AGP)と激しい争いを繰り広げていたが、選考会の最終戦プレミアリーグ・ラバト大会がコロナ禍で中止に。この時点の五輪ランキングで上回っていた染谷真の東京五輪代表が決定。「最後まで戦いきれなかった仲間の分まで頑張ろう」と意気込んでいた。

 ところが5月に入ると、世界空手連盟(WKF)が来夏に延期となった東京五輪の予選方式の見直しを発表。全日本空手道連盟は全競技を通じて初となる再選考を実施する方針を固めた。それでも「こういうこと(再選考)もあるかもしれないと思って想定していたので『あー、もう1大会戦うことになるのか』って思ったくらい。毎日の稽古もずっと続けていて、本当に自分の空手を高めることにしか集中していなかったので、動揺はあまりなかった」と語る。

 何より姉で女子組手61キロ超級の染谷香予(29=テアトルアカデミー)の存在が大きい。仲良し姉妹は「2人で五輪」を目標に戦っていたが、姉は植草歩(27=JAL)に代表争いで敗れた。当初は姉妹で落ち込んだ時期もあったという。だが、姉の「何があるか分からないから、自分も最後まで一緒に戦う」とのひと言で我に返った。「チャンスが残されている自分はまだまだ戦わないといけない」と前を向いた。

 現在は自宅で稽古に励む一方で「他のスポーツの動画を見たりしている。見ることが多いのはテコンドーやボクシング、剣道。蹴り方や攻撃の防ぎ方を学んでいる。あとは駆け引きというか、間の取り方や足の使い方とかも無駄のない動きをしていると思うので、ヒントになるものがないかなと見ている」と他競技を参考にさらなるレベルアップを目指す。「大切な人たちと一緒に笑って終わりたい」。悲願のメダル獲得へ、大舞台への切符を必ずつかみ取る。