世界も「サムライ」の戦いを称賛した。WBA世界ミドル級スーパー王者の村田諒太(36=帝拳)は9日、IBF同級王者ゲンナジー・ゴロフキン(40=カザフスタン)と激闘を繰り広げたものの、9回TKO負けを喫した。日本最大のビッグマッチを海外メディアも大きく取り上げた。

 米メディア「CBSスポーツ」は「日本の埼玉で村田諒太は5ラウンドの間は、ゲンナジー・ゴロフキンに完全に追いついたように見えた」と序盤の戦いを高評価。その上で「村田は、執拗なボディーアタックでプレッシャーを与えた」「村田による体へのクリーンショットはゴロフキンのガードを下げた」とスター選手を苦しめた奮闘ぶりを伝えていた。

 スペイン紙「アス」も「日本人(村田)は勇敢に前へ出てカザフスタン人(ゴロフキン)を着実に押し戻した。ゴロフキンは非常に不快そうだった」とし、村田の健闘をたたえた。

 その一方で米メディア「SportigNews」はゴロフキンの戦いぶりについて「彼はかつての戦闘機(ゴロフキンの愛称)ではなかった」と加齢による衰えを指摘。その上で過去1分け1敗の〝カネロ〟ことサウル・アルバレス(31=メキシコ)への挑戦権を得たとし、3度目となる再戦を期待していた。