意外な形での〝地上波復活〟となった。立ち技メガイベント「THE MATCH 2022」(19日、東京ドーム)の前日会見が都内のホテルで行われ、大会の様子がスポーツドキュメンタリーとして7月24日に「TOKYO MX」で放送されることが発表された。

 当初、同大会はメインの「キック頂上決戦」那須川天心VS武尊を中心にフジテレビで生中継される予定だった。しかし先月31日「主催者側との契約に至らず、フジテレビで放送しないことが決まりましたので、ここにお知らせします」と突如放送の見送りを決定される。

 これを受けて榊原実行委員は改めて「フジテレビさんが放送を辞退するとなった時は青天のへきれきで、選手の皆さんとファンの皆さんに申し訳ないという思いでした」と謝罪。しかし「今思う気持ちは、捨てる神あれば拾う神あり」と続けた。

 フジによる中継見送り決定後「一矢報いたいと全力で動きました。ただ一人で動くことには限界があって」と、各関係者や冠スポンサーになったyogiboの木村誠司CEOなど関係者の協力を得つつ模索を続けたと告白。その結果、7月24日にバックステージの様子なども含めたスポーツドキュメンタリー番組をTOKYO MXで放送することが決まったと発表した。

 番組内容は自身がCEOを務めるRIZINが公式ユーチューブチャンネルで公開している「RIZIN CONFESSION」のようなものになると言い、三重テレビでの放送も決定。榊原委員は「これから地方局は、キー局から送られたものを放送している時代じゃない。放送したい局の方は声をかけてください」とさらなる放送の拡大を呼びかけると「新しいスポーツの放送のあり方に一席を投じる形がつくれたらと思います」と意気込んだ。