ボクシング元5階級制覇王者で昨年12月に引退したテレンス・クロフォード氏(38=米国)と金融サービス事業などを手がけるabc株式会社が14日、都内で会見を開き、合弁会社「クロフォード・プロダクション・ジャパン」(仮称)の設立に基本合意したと発表した。

 現役時代は権威ある専門誌「ザ・リング」が定めるパウンド・フォー・パウンド(全階級を通じたランキング=PFP)で1位にランクされたクロフォード氏は、世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(33=大橋)が現在PFP1位であることに、「それに値する選手だと思う」と異論をはさまなかった。

 井上が中谷潤人(M・T)に勝利した2日の東京ドーム興行を観戦したクロフォード氏は「プロダクション、入場からスポーツマンシップから試合を含めて全て良かったと思う」と評価。ちなみに、そこで居眠りをしていたのではないかとインターネット上で指摘する声が出ていたことを「居眠りはしていない。普通にまばたきをした」と否定した。

 そして、現役時代の自身とPFPの上位を争っていた井上が1位にランクされたことを問われると、「素晴らしいと思いますし、彼はそれに値する選手だと思う」と返答。井上のフェザー級で5階級制覇の可能性をついては「彼にはその強さ、技術、タレントはもちろんある。あとはこの世界の中で勝つものは勝つし、負けるものは負けるので、それを見ていてって感じ」との見方を示した。

「クロフォード・プロダクション・ジャパン」はクロフォード氏の人脈、実績などを事業に取り入れ、米国のUFCなどのグローバルな興行と対等に向き合える日本発のアジア最強のファイターズプロダクション構想を具現化していくという。クロフォード氏は親会社となるabc株式会社の株式を8~10%保有する準筆頭株主として参画する。